今年は例年よりも早く、本格的な寒さがやってきたような感じがします。
佐倉の里山の田んぼにも氷が張るようになりました。
田んぼは稲刈り後の稲株がそのまま残っています。
稲を良く見ると、稲穂がまだ付いているのがわかりますか?
稲は刈り取られても、茎や根が地下で生き続ける性質を持っています。
そのため稲刈り後も温度など条件があえば、再び成長し稲穂がでてきます。
このような植物を多年生植物といいます。
収穫量や食味は落ちますが、このまま残すことで野生の鳥などには貴重な食料となります。
さて、今年も最後の農体験イベント「やまといも収穫祭」を開催しました

★やまといもってどんな作物?(千葉県 教えてちばの恵みのページ)
農家さん宅での挨拶の後、先ほどの田んぼのあぜ道を
とおってやまといもの畑へ移動です。
【やまといも収穫】
10分ほど歩いて畑へ到着。
ここがやまといもの畑↑
夏場は葉やツルが生い茂っていましたが、
それらも無くなり、あとは掘るだけとなりました。
こちらはすぐ隣の畑。来年産のやまといもはここで栽培される予定です。
今はクロタラリアという、土中の線虫を防除する効果のある作物が植えられています。これは収穫せずにこのまま土に混ぜて肥料(緑肥)にします。
ということで、さぁ早速参加者のみなさんと共に収穫作業です

今日の主役はみなさん、そしてこのトラクター

クボタL1-205くんです。 20馬力の心強い味方

収穫作業の最初は、まずこのトラクターに装着したプラウという
大きい鋤(すき)のような道具をつかって、土を一気に反転させていきます。
これで土が柔らかく砕かれ、イモを掘りとる負担が軽くなります。
機械のない昔は、はっかいというフォークのような道具で人力で掘り上げていました。
さあいよいよここから手作業で掘っていきます。
一列に並んで収穫スタート

やまといも掘ったよー

おぉーどうかな? 大きいのが見つかったかな?
収穫したやまといもは、キズがつくのを防ぐため、
土を落とさずそのままコンテナへ入れます。
この後、保冷庫に入れて保存し、以降定期的に出荷していきます。
【休憩・大豆の脱穀(だっこく)】
やまといもの収穫お疲れ様でした。
次に移る前に、焼き芋と茹でた落花生でちょっと一息

この後は、畑で11月下旬に収穫した大豆(品種:フクユタカ)の脱穀体験。
莢を木の棒で叩いて、中の豆を弾き出していきます。
トントントン

一つ終えては、また一つと、地道な作業ですが、
それに連れてみなさんの手さばきもレベルアップしていってます

たくさんの大豆が集まりました!ありがとうございました
今後はこれが自家製味噌の原料となります。美味しい味噌作りの第一歩ですね。
【お昼ごはん】
やまといも収穫、大豆の脱穀を終え時刻は13時。
畑で獲れた作物を使っての恒例お昼ごはん

今日のメインメニューは何と言っても、特産やまといもを使ったとろろご飯

お腹にたまるので食べ応えがあります。粘りもハンパないです

まだ建てたばかりのビニールハウス内での食事。
陽が当たると冬でも充分暖かく、今後の新しい活動拠点となりそうです。
さて、来年は1月の新年会からスタートです。
佐倉・でんぱた舎では、放置竹林の手入れや畑作業など
農家さんのご協力を得ながら、イベント以外にも定期的に活動を行っています。
里山を知り、里山から学び、それを守る活動にご協力いただける方は
是非また足を運んでみてください。
皆さんのご協力により、おかげさまで無事に収穫の日を迎え、終える事が出来ました。
来年も皆さんにとって良き一年となるようお祈りいたします。
今回もご参加いただきありがとうございました!